[ 2025/9/27 ]
マリとは 関係無くて 申し訳ないが、最近の私事を ちょこっと
・・・ 2025 motoGP 茂木。

突然 前日に、金曜のフリー走行だけ チケットがあるので、行かないか? と誘われ、急遽
出掛けて来た。
今回は
3日間、お天気には恵まれていて、マルケスのチャンピオン決定か? と話題も多く、盛況になるだろう。

茂木は、鈴鹿の様なテクニカルサーキットとは正反対の、stop and
goのレイアウトなので、走りに
リズムを感じない。
走りの音楽が流れていない。 時代の流れとは言え、実につまらないコースレイアウトだ。
ただ、そんなコースで育って来た若いライダーにとっては、走りやすい、得意なコースなのかも知れない。
考えてみると、ロッシが引退したので、現役ライダーで、2ストロークの500ccで走った事のあるライダーは
居ないんですねぇ〜!

今まで、motoGPは2度見ていて、1回は雨で、マリと一緒に、ヘリポートの横の、3コーナーアウト側で、
2回目は、1〜2コーナーのイン側、5コーナーのアウト側で。
なので今回は、見た事の無い、トンネルの向こう側に行こうと思って、S字、V字コーナーに行ったが、
コースが遠すぎて面白くない、私としては
一箇所でもいいので、出来るだけ近く 目の前で見たいのだ。
結局、ハードブレーキングの ダウンヒルの内側で見た。 ここは
明日からは指定席になるらしいが、
金曜日は自由に入れるし、ガラガラである。

始めは
ブレーキングの最後の、ターンに入る辺りで見たが、コーナーが小さく、車速が落ちすぎて面白くないので、
最高速からのブレーキングの瞬間を見ようと、少しずつ上に登った。
まず
moto3では、ほぼ全てのライダーが、ゼブラゾーンの上でフルブレーキングをするのに驚いた。
何でもmotoGPの前に、ゼブラゾーンは特殊舗装をして、コース上と同等のグリップになるらしく、
進入も立ち上がりも、有効に使えるので、コース幅が
若干広がった事になるらしい。
それにしても、ガッツ〜ンとブレーキを掛ける瞬間が
ゼブラゾーンってのは、ちょっと怖い。
それが
moto2になると、さすがに掛ける瞬間はコース上で、その後すぐにゼブラの上でブレーキングしている
選手が殆どで、最高速も高いので、ブレーキングポイントも手前になっている。
ふむふむ・・ならば、motoGPのブレーキングポイントは、この辺だろう?と予測して、更に上に登って待っていたら、
とんでもない。予想のはるか手前がブレーキングポイントだった。
まあ最高速も、とんでもなく速く、300km/hは軽く超えているだろうから、馬鹿でかいディスクプレートが着いていても、
止まらない。 結局、リヤが浮いてしまうので、その範疇でしかブレーキング出来ない。
motoGPは、シートにマスダンパーとか着いているせいか、ハードブレーキの割にはリヤが上がらない。
どのメーカーも安定しているが、ヤマハが最も上がっていた。
moto2は、案外上がらず安定していた、と言うより上がってしまった時は失敗で、オーバーランする事が多いので、
ギリギリをライダーがコントロールしている様だ。 最も上がっているのが、moto3だった。
全てのクラスで、8割のライダーがブレーキングの身体を起こすタイミングで、足を斜め後ろ下に、バァ〜ンと
勢い良く出す。その後ステップに戻す人も居るが、殆どはそのまま、ターンの切欠の時に足を戻す。
でも2割の人は全く出さない。 どっちにしろ、シフトダウンに殆ど気を使わなくていいので、
ただひたすら、ブレーキレバーに手中して、リヤが浮くか浮かないか辺りでコントロールして居る様だ。
勿論その時の減速Gに耐える為の、しっかりした体幹を持っていないと。

そのブレーキングの瞬間の迫力は、motoGPが圧倒的で、バァ〜ンと掛けた瞬間、一瞬ハンドルが切れて、
キックバック気味になったりするので、ドキッとする。
ウイングは、そんな時の安定感の為に、今は絶対に必要なものになっているのだろう?
ただ、その弊害も大きく、これは、あくまで私が見ての予想だが、
ブレーキングが終わって、右に小さくターンする旋回速度は、moto3が最も速く、まあそれは当然だけど、
次にmoto2、これもまあ普通に入っていく、しかしmotoGPは、私がみても
本当に、クソみたいに遅い。
もはやコーナーとは言えず、ただ転ばない様に通過する角、みたいになってしまっている。
いくら最高速との車速差が大きくても、それはないでしょう
・・
おそらくそこにはウイングが関係していると思うのだ。
急激な速度差の後、寝かし込んで行くときの空気の流れの変化で、ちょうどブレーキを離そうと言う辺りで、
フロントの足元をすくわれる様な、横から突風が吹いてフロントをすくわれる様な、
ギャップがあって、浮くような、そんな、おっかなびっくり、転ばない様に気を使って走っている様に見えるのだ。
誰一人、自信を持って、コーナーに飛び込んで行けない。 Moto2のライダーとはまるで違う。
だから、とりあえず角を曲がって、早く加速した方がいいって事になってるみたいで、
何で、こんなつまらない場所に観客が集まっているのか理解出来なかったが、
ここには大型ビジョンが設置されているので、皆それを見たいからなのだ。
現に、午前中に行われた、フリー走行の1回目で、すでに1秒の間に20台がひしめく大接戦で、
明日の予選のQ2へ進めるかどうかを決める、午後の走行のラスト3分は、秒単位で、目まぐるしく順位が
大きく上下するので、観客は目の前を走り過ぎていくライダーではなく、大型ビジョンに釘付けになっていて、
何の為に、この場で見てるのか分からない状態になっている。
ただ、このクソみたいに遅い場所でも、マルケスのラディングには関心した。
寝かし込んで行く、ブレーキングの最後で、わずかにリヤを浮かせて、リヤ旋回の切欠を作って、
フロントへの旋回依存度を軽減している。 恐らく、そこでのフロントの不安定感を解消する為なのだろう。
最も綺麗に旋回に繋げている。 車の弱点をライディングでカバーしている。
他のライダーが、転ばなきゃいいや、と捨ててしまっている一瞬を、丁寧に走っている。
又それがしっかり確実に出来ている。 さすがレベルが違う、と言うか、余裕がある、と言うか、
一見派手なパフォーマンスに目を奪われるが、実に細かく、1回目、2回目の、それぞれの走行で、
予選、スプリント、決勝レースの為の準備を、淡々とこなしているのが分かる。
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